俳句一覧

俳句の一覧です。

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俳句 作者 季語 季節 分類 年
からぐろの葉うつりするや露の玉 正岡子規 露 秋, 三秋 天文 1892
ちこ一人御手なふるや桃の花 正岡子規 桃の花 春, 晩春 植物 1892
藺の花の思ひ思ひにそよきけり 正岡子規 藺の花 夏, 仲夏 植物 1892
くひついて古木に咲や梅の花 正岡子規 梅 春, 初春 植物 1892
寝いるまを孑孑虫の沈みけり 正岡子規 孑孑 夏, 三夏 動物 1892
笠とれば跡は物うき案山子哉 正岡子規 案山子 秋, 三秋 生活 1892
名月や鶴ののつたる捨小船 正岡子規 名月 秋, 仲秋 天文 1892
いなつまや妙見堂の鐘の紐 正岡子規 稲妻 秋, 三秋 天文 1892
蓬莱の山を崩すや嫁が君 正岡子規 嫁が君 動物 1892
桐一ははしごの段にかゝりけり 正岡子規 桐一葉 秋, 初秋 植物 1892
蛍狩袋の中の闇夜かな 正岡子規 蛍 夏, 仲夏 動物 1892
川蝉のあとへきて鳴く行々子 正岡子規 翡翠 夏, 三夏 動物 1892
雲のすきばかり見つむるこよひ哉 正岡子規 月見 秋, 仲秋 生活 1892
別莊の注進来たりはつ桜 正岡子規 初桜 春, 仲春 植物 1892
稻の穗のうねりこんだり祝谷 正岡子規 稲穂 1892
栗の樹と背あはせやさるすへり 正岡子規 百日紅 夏, 仲夏 植物 1892
早乙女を汽車より見そめ給ひけり 正岡子規 早乙女 夏, 仲夏 生活 1892
立待やうしろむいたる其ひまに 正岡子規 立待月 秋, 仲秋 天文 1892
笠について一里は來たり秋の蠅 正岡子規 秋の蠅 秋, 三秋 動物 1892
菜の花をはさんで麦の畝青し 正岡子規 青麦 春, 三春 植物 1892
柚の花や座つてひろふ女の子 正岡子規 柚の花 夏, 初夏 植物 1892
抱籠やこの頃肌のふれ具合 正岡子規 竹婦人 夏, 三夏 生活 1892
椎の實や袂の底にいつからぞ 正岡子規 椎の実 秋, 晩秋 植物 1892
飯章魚の花に死んだるほまれ哉 正岡子規 飯蛸 春, 初春 動物 1892
とやかうと杉にはなれず春の風 正岡子規 春風 1892
燈籠を見かけて馬子のたまりけり 正岡子規 燈籠 秋, 初秋 生活 1892
鶯の遠のいてなく汽車の音 正岡子規 鶯 春, 三春 動物 1892
虫干や花見月見の衣の数 正岡子規 土用干 1892
古池や蓮より外に草もなし 正岡子規 蓮 夏, 晩夏 植物 1892
鶺鴒や岩を凹める尾の力 正岡子規 鶺鴒 秋, 三秋 動物 1892
箱根路は一月早し初もみち 正岡子規 1892
行春や硯にならぶ蕪村集 正岡子規 行く春 春, 晩春 時候 1892
一ツ葉の水鉢かくす茂り哉 正岡子規 一つ葉 夏, 三夏 植物 1892
蚊遣火に涙まぎらす別れ哉 正岡子規 蚊遣 1892
一筋は月にたれけり蔦紅葉 正岡子規 蔦紅葉 1892
我戀は穗に出て招く尾花哉 正岡子規 薄 1892
をりをりに鹿のかほ出す紅葉哉 正岡子規 紅葉 秋, 晩秋 植物 1892
鹿の聲月夜になれは細りけり 正岡子規 鹿 秋, 三秋 動物 1892
秋風やつるりとしたる不盡の山 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1892
うぐひすの茶の木くゝるや春の雨 正岡子規 春の雨 春, 三春 天文 1892
わびしらに桜ちるなり緋の袴 正岡子規 1892
みあかしをめぐりてなくや鹿の聲 正岡子規 鹿 秋, 三秋 動物 1892
鰹くふ人にもあらす松魚売 正岡子規 鰹 夏, 三夏 動物 1892
古池やさかさに浮ふ蝉のから 正岡子規 蝉の殻 1892
清姫か涙の玉や蛇いちご 正岡子規 苺 夏, 初夏 植物 1892
ビール苦く葡萄酒渋し薔薇の花 正岡子規 薔薇 夏, 初夏 植物 1892
くらからばたゞ暗からで雲の月 正岡子規 月 秋, 三秋 天文 1892
雪の間に小富士の風の薫りけり 正岡子規 薫風 1892
富士山は毎日見えつ初茄子 正岡子規 茄子 夏, 晩夏 植物 1892
あはれさやらんぷを辷る灯取虫 正岡子規 火取虫 夏, 三夏 動物 1892
西瓜くふあとにものうきゝぬた哉 正岡子規 西瓜 秋, 初秋 植物 1892
宵闇や露に引きずる狐の尾 正岡子規 露 秋, 三秋 天文 1892
さて花は四国になりて六十里 正岡子規 花 春, 晩春 植物 1892
名月のこよひに死ぬる秋の蚊か 正岡子規 名月 秋, 仲秋 天文 1892
あぢさいや一かたまりの露の音 正岡子規 紫陽花 夏, 仲夏 植物 1892
はたごやに蝿うつ客や五月雨 正岡子規 五月雨 夏, 仲夏 天文 1892
舞ふふくべ躍るふくべや薄月夜 正岡子規 月夜 1892
稻妻や誰が稽古のくさり鎌 正岡子規 稲妻 秋, 三秋 天文 1892
桑の葉は蟲もくはずに秋くれぬ 正岡子規 秋の暮 秋, 三秋 時候 1892
安房四郡鋸山の裾野哉 正岡子規 1892
遣羽子に鶯にげる流し哉 正岡子規 1892
一すぢに思ひつめてや蕃椒 正岡子規 唐辛子 秋, 三秋 植物 1892
燕や二つにわれし尾のひねり 正岡子規 燕 春, 仲春 動物 1892
葉さくらや折残されて一茂り 正岡子規 葉桜 夏, 初夏 植物 1892
盗人の暦見て出る惠方かな 正岡子規 恵方 1892
莚帆のたるみ見えけり春の風 正岡子規 春風 1892
石橋の目にはさまりし柳かな 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1892
蚊柱やほつれほつれてふしの山 正岡子規 蚊柱 1892
粽持つ一寸法師のつかひ哉 正岡子規 粽 夏, 初夏 生活 1892
唾はけばはつと散りけり水馬 正岡子規 水澄し 1892
宮嶋や干汐にたてる月の鹿 正岡子規 鹿 秋, 三秋 動物 1892
竹椽を踏みわる猫の思ひ哉 正岡子規 猫の恋 春, 初春 動物 1892
吹殻はもえて人なし春の草 正岡子規 春の草 春, 三春 植物 1892
雨さそふ千疊敷の薄かな 正岡子規 薄 1892
岩に腹つけてのぞけばもみち哉 正岡子規 紅葉 秋, 晩秋 植物 1892
行く秋の輕うなりたる木實哉 正岡子規 行く秋 秋, 晩秋 時候 1892
蜘の巣に蜘は留守也秋の風 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1892
卯の花にかくるゝ庵の夜明哉 正岡子規 卯の花 夏, 初夏 植物 1892
蚤と蚊に一夜やせたる思ひ哉 正岡子規 蚤 夏, 三夏 動物 1892
冷し瓜わつた中にも雫かな 正岡子規 瓜 夏, 晩夏 植物 1892
月澄て空に聞ゆるをしかゝな 正岡子規 月 秋, 三秋 天文 1892
よく見れば昼の月あり凧 正岡子規 凧 春, 三春 生活 1892
秋に實の入りて重たし種瓢 正岡子規 瓢 1892
松の木をぐるりぐるりと涼み哉 正岡子規 納涼 夏, 晩夏 生活 1892
浮草をうねりよせたるさ波哉 正岡子規 萍 夏, 三夏 植物 1892
藍刈は小唄も出でぬあつさ哉 正岡子規 藍刈る 1892
萩の花思ふ通りにたわみけり 正岡子規 萩 秋, 初秋 植物 1892
白露の庵の戸あけて物や思ふ 正岡子規 露 秋, 三秋 天文 1892
籠一ツ花を押きる夜明哉 正岡子規 花 春, 晩春 植物 1892
名月や不二を目かけて鳥一羽 正岡子規 名月 秋, 仲秋 天文 1892
いろいろの灯ともす舟のすゞみ哉 正岡子規 1892
暮れかけて又日のさすや五月雨 正岡子規 五月雨 夏, 仲夏 天文 1892
挑灯の次第に遠し時鳥 正岡子規 時鳥 夏, 三夏 動物 1892
きのふ來てけふ來てあすや雁いくつ 正岡子規 雁 秋, 晩秋 動物 1892
書置をつゝき出したる日永哉 正岡子規 日永 春, 三春 時候 1892
不盡赤し筑波を見れは初日の出 正岡子規 初日 天文 1892
あの枝をこの木をきれと月見哉 正岡子規 月見 秋, 仲秋 生活 1892
蓮うへる家に霍乱は来さりけり 正岡子規 1892
初汐の空にひろがるきほい哉 正岡子規 初潮 秋, 仲秋 地理 1892
痩馬もいさむ朝日の青葉かな 正岡子規 青葉 夏, 三夏 植物 1892

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