俳句一覧

俳句の一覧です。

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俳句 作者 季語 季節 分類 年
初雷や仁王の陰の悪太郎 正岡子規 春雷 1893
引舟にひかれて上る燕哉 正岡子規 燕 春, 仲春 動物 1893
折々は馬の尾近し寝る胡蝶 正岡子規 胡蝶 1893
葉桜や窓を開けば角田川 正岡子規 葉桜 夏, 初夏 植物 1893
風吹てちらちら波の涼しさよ 正岡子規 涼し 夏, 三夏 時候 1893
懸想文詩か萬葉か催馬樂か 正岡子規 懸想文売 生活 1893
くたびれを養ひかぬる暑さかな 正岡子規 暑 1893
奥山や人こぬ家の門かざり 正岡子規 1893
春風の吹くにつけても草の庵 正岡子規 春風 1893
蚊のむれて碁打二人を喰ひけり 正岡子規 蚊 夏, 三夏 動物 1893
雛棚を見ながら寝入る小供哉 正岡子規 雛祭 春, 仲春 生活 1893
鶯の下に庭掃く男かな 正岡子規 鶯 春, 三春 動物 1893
松の間を亭主の奪ふ熱哉 正岡子規 暑 1893
草臥てよし足引の山桜 正岡子規 山桜 春, 晩春 植物 1893
枝蛙利休の窓に上りけり 正岡子規 蛙 春, 三春 動物 1893
離れ家の隣に遠き霞哉 正岡子規 霞 春, 三春 天文 1893
まちがへてほめし隣の柳哉 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1893
大きさは禿の顔の牡丹哉 正岡子規 牡丹 夏, 初夏 植物 1893
若草ははや風宿る二月哉 正岡子規 若草 春, 晩春 植物 1893
蚊柱や楠の幹にも立ならひ 正岡子規 蚊柱 1893
ある時は上へ流れつ春の川 正岡子規 春の川 春, 三春 地理 1893
昼の月さらに朧と見えぬなり 正岡子規 朧 春, 三春 天文 1893
掛香や車せりあふ物っまうで 正岡子規 掛香 夏, 三夏 生活 1893
傾城の罪をつくるや紅の花 正岡子規 紅花 1893
一つ来て蝶のとまるや鮓の圧 正岡子規 鮓 夏, 三夏 生活 1893
掛茶屋は芦生に似たる昼寝哉 正岡子規 昼寝 夏, 三夏 生活 1893
旅僧の面をかくすまつり哉 正岡子規 祭 夏, 三夏 行事 1893
鬼婆々の泪見せたる蚊遣哉 正岡子規 蚊遣 1893
のら猫や思ふがまゝに恋ひわたる 正岡子規 猫の恋 春, 初春 動物 1893
むら尾花物見やしきの跡古りぬ 正岡子規 薄 1893
庭先に亀の吐き出す清水哉 正岡子規 清水 夏, 三夏 地理 1893
行く秋に大佛殿の嵐哉 正岡子規 行く秋 秋, 晩秋 時候 1893
古井戸の名はわすられて秋の風 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1893
春雨や晴れて田を打つ土のうら 正岡子規 春の雨 春, 三春 天文 1893
曙や桜ちりしく閼迦の水 正岡子規 1893
紅葉して兀山一つのこりけり 正岡子規 紅葉 秋, 晩秋 植物 1893
文月のものよ五色の絲素麺 正岡子規 文月 秋, 初秋 時候 1893
船頭の風に吹かるゝ新酒哉 正岡子規 新酒 秋, 晩秋 生活 1893
人もなし野中の杭の凧 正岡子規 凧 春, 三春 生活 1893
よすがらや花栗匂ふ山の宿 正岡子規 栗の花 夏, 仲夏 植物 1893
大名のお庭は廣し稻十里 正岡子規 稲 秋, 三秋 植物 1893
炎天や木の影ひえる石だゝみ 正岡子規 炎天 夏, 晩夏 天文 1893
柳なく花なき里の西行忌 正岡子規 西行忌 春, 仲春 行事 1893
この花に泣き上戸あり十五日 正岡子規 花 春, 晩春 植物 1893
真白に李散りけり手水鉢 正岡子規 李の花 春, 晩春 植物 1893
このあたり人素直也麻の畑 正岡子規 麻 夏, 晩夏 植物 1893
やすやすと生るゝ月や九十九里 正岡子規 月の出 1893
うら若き声のみ多き茶摘哉 正岡子規 茶摘 春, 晩春 生活 1893
かしこさに禰宜も痩せけり五月雨 正岡子規 五月雨 夏, 仲夏 天文 1893
松一木あちらむきけり梅の中 正岡子規 梅 春, 初春 植物 1893
花守や修業者とめて物語り 正岡子規 花守 春, 晩春 生活 1893
名月や牛一匹を闇にして 正岡子規 名月 秋, 仲秋 天文 1893
初日さす硯の海に波もなし 正岡子規 初日 天文 1893
稻妻や赤猫狂ふ塔の尖 正岡子規 稲妻 秋, 三秋 天文 1893
奥州の墓はいづくに時鳥 正岡子規 時鳥 夏, 三夏 動物 1893
命には何事もなし秋のくれ 正岡子規 秋の暮 秋, 三秋 時候 1893
初春や七十五年いきのびん 正岡子規 初春 時候 1893
鷄頭や賤が伏家の唐錦 正岡子規 鶏頭 秋, 三秋 植物 1893
秋の蚊や死ぬる覺期でわれを刺す 正岡子規 秋の蚊 秋, 三秋 動物 1893
婆々が茶屋夜は虫鳴く處哉 正岡子規 虫の声 1893
巫峽に猿あり化して鳥となる呼子鳥 正岡子規 呼子鳥 春, 晩春 動物 1893
つり橋に乱れて涼し雨のあし 正岡子規 涼し 夏, 三夏 時候 1893
うしろから白む端山の雉の声 正岡子規 雉 春, 三春 動物 1893
風吹て心よき日の早苗哉 正岡子規 早苗 夏, 仲夏 植物 1893
涼しさや糸はづしたるつくし琴 正岡子規 涼し 夏, 三夏 時候 1893
秋立つや出羽商人のもやひ船 正岡子規 立秋 秋, 初秋 時候 1893
音深く熟柿落けり井戸の中 正岡子規 熟柿 秋, 晩秋 植物 1893
やせ馬の尻ならべたるあつさ哉 正岡子規 暑 1893
どこやらに星の笑ひや今朝の秋 正岡子規 今朝の秋 1893
足もとに小鮎飛ぶなり夕まくれ 正岡子規 小鮎 1893
春風や淀川下る琵琶法師 正岡子規 春風 1893
鶯は坊のものぢやとおしやりけり 正岡子規 鶯 春, 三春 動物 1893
熱き夜の寝られぬよその咄かな 正岡子規 暑 1893
都にはまだ火事多き余寒哉 正岡子規 余寒 春, 初春 時候 1893
なめくじり寺の礎落ちこみぬ 正岡子規 蛞蝓 夏, 三夏 動物 1893
短夜や逢阪こゆる牛車 正岡子規 短夜 夏, 三夏 時候 1893
築山の裏に淋しきつゝじ哉 正岡子規 1893
探訪の道々見るや雛の市 正岡子規 雛 1893
引舟の蘆の穗かくれ動く笠 正岡子規 1893
橘や風ふるくさき長谷の里 正岡子規 橘 秋, 晩秋 植物 1893
松風の價をねぎる殘暑哉 正岡子規 残暑 秋, 初秋 時候 1893
恐ろしき灘をへだてて山笑ふ 正岡子規 1893
逃げさまに足つかまれし蛙哉 正岡子規 蛙 春, 三春 動物 1893
渺々と緑つらなる柳哉 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1893
大名のしのびありきや朧月 正岡子規 朧月 春, 三春 天文 1893
嵐雪の黄菊白菊庵貧し 正岡子規 菊 秋, 三秋 植物 1893
鮎はねて月に眠るや渡し守 正岡子規 鮎 夏, 三夏 動物 1893
道ばたの柳ちる也牛の角 正岡子規 柳散る 秋, 仲秋 植物 1893
我戀や筆のはこびも蔦かつら 正岡子規 蔦 秋, 三秋 植物 1893
撫し子の河原も広し大井河 正岡子規 撫子 秋, 初秋 植物 1893
紅梅の二月は恋の鹿子哉 正岡子規 紅梅 春, 初春 植物 1893
昼顔や女肌ぬぐ垣どなり 正岡子規 昼顔 夏, 仲夏 植物 1893
辻君や尾花波よる袖の露 正岡子規 薄 1893
衣かへ鏡か浦を見に出たり 正岡子規 更衣 夏, 初夏 生活 1893
秋風や人あらはなる山の宿 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1893
一日に遊女の老いる若葉哉 正岡子規 若葉 夏, 初夏 植物 1893
長生を思へば遠き夜長哉 正岡子規 夜長 秋, 三秋 時候 1893
姫君は恋に待つ夜の蚕飼哉 正岡子規 蚕飼 春, 晩春 生活 1893
菜の花の野末に低し天王寺 正岡子規 菜の花 春, 晩春 植物 1893
のぞきこむ底に船行く茂り哉 正岡子規 茂 夏, 三夏 植物 1893

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