俳句一覧

俳句の一覧です。

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俳句 作者 季語 季節 分類
手のぬくみ野菊の瓣に及ぼしぬ 阿部みどり女 野菊 , 仲秋 植物
さそひ転がり草にとまりし木の実かな 阿部みどり女
晩秋や梯子の足に柿の籠 阿部みどり女
松虫に吾家の風呂は小さくも 阿部みどり女 松虫 , 初秋 動物
鬼灯や相逢ふ初の従妹同志 阿部みどり女 鬼灯 , 初秋 植物
針箱の片よせありて菊の留守 阿部みどり女
流したる七夕竹やたはれ波 阿部みどり女
法師蝉家込みながら椎の庭 阿部みどり女 法師蝉 , 初秋 動物
高浪にもまれ戻りぬ葉月舟 阿部みどり女
ボート待つあと四五人や秋の草 阿部みどり女 秋の草
山の家見えて案山子の日和哉 阿部みどり女 案山子 , 三秋 生活
カンバスに木々のほむらや秋の蝉 阿部みどり女
掻き合す襟たよりなし萩の風 阿部みどり女
山葡萄這ひのりもぎぬ蔓ながら 阿部みどり女 山葡萄 , 仲秋 植物
紅葉せし葉につゝみけり山葡萄 阿部みどり女 山葡萄 , 仲秋 植物
一幕を残して出でぬ盆の月 阿部みどり女 盆の月 , 初秋 天文
虫の月かそけくかゝる大樹かな 阿部みどり女
帯にふれて蓼冷かにゆれにけり 阿部みどり女 , 三夏 植物
木犀のこぼるゝ石に憩ひけり 阿部みどり女 木犀 , 晩秋 植物
萩咲くやまだ縫物に親しまず 阿部みどり女 , 初秋 植物
庭の萩句の母にそふ女の子 阿部みどり女 , 初秋 植物
話声萩のうしろのあたりより 阿部みどり女 , 初秋 植物
夕萩にまとふ羽織の匂ふかな 阿部みどり女
十六夜の月見そなはす御仏 阿部みどり女 十六夜 , 仲秋 天文
芒の香こもりて雨の十三夜 阿部みどり女 十三夜
秋風に草枯れへりしところかな 阿部みどり女
初秋や舟子が着たる白襦袢 阿部みどり女 初秋 , 初秋 時候
初秋の月大川に光りけり 阿部みどり女 初秋 , 初秋 時候
うつり来しとなり静かや虫の夜 阿部みどり女
裏門に別れし秋の夕べかな 阿部みどり女
暗がりを出て来し人や月の道 阿部みどり女 , 三秋 天文
鈴なりの銀杏ながめ雨やどり 阿部みどり女
いでたちのひとしき僧や花野ゆく 阿部みどり女 花野 , 三秋 地理
主従して秋の焚火の二たところ 阿部みどり女
椎の実や落葉の上に落ちし音 阿部みどり女 椎の実 , 晩秋 植物
牡丹の白粉はげぬ秋扇 阿部みどり女
袖口の浅黄襦袢や秋祭 阿部みどり女 秋祭 , 三秋 行事
捨てゝある芒の束に秋の風 阿部みどり女 秋の風
法師蝉ばかりの昼や百花園 阿部みどり女 法師蝉 , 初秋 動物
野の花を挿したる瓶に初嵐 阿部みどり女 初嵐 , 初秋 天文
新涼や一輪ざしの白桔梗 阿部みどり女 新涼 , 初秋 時候
訪ひて羽織をぬぎぬ柿の秋 阿部みどり女 柿の秋
大樽に糸瓜つけあり水澄める 阿部みどり女
白樺にもたれて萩の末枯るゝ 阿部みどり女
萩の雨芙蓉の雨の上野かな 阿部みどり女
ふるさとを恋ふこともなく障子貼る 阿部みどり女
客を得てたのしき時や虫の宵 阿部みどり女
降りつゞき浅間も見ずに秋の旅 阿部みどり女
牛は今乳しぼらるゝ牧の秋 阿部みどり女
竃の火うつる無月の潦 阿部みどり女 無月 , 仲秋 天文
吾子の本皆片づけて夜寒かな 阿部みどり女 夜寒 , 晩秋 時候
寡婦となり俄かに老けぬ黍の秋 阿部みどり女
命惜しと思ふこの頃門火焚く 阿部みどり女
案内の子は道草を秋の蝶 阿部みどり女
山の子の持てる燈や月の道 阿部みどり女 , 三秋 天文
襤褸包なかなかへらず冬支度 阿部みどり女
鳴動す近き浅間や葡萄狩 阿部みどり女 葡萄狩
あらあらと箒のあとや萩の門 阿部みどり女
白樺の牧の柵より花野かな 阿部みどり女 花野 , 三秋 地理
人追うて庭に出づれば月のよし 阿部みどり女 , 三秋 天文
夕日いま百株の菊に沈まんと 阿部みどり女 , 三秋 植物
送別会せしもこの室供華の菊 阿部みどり女
十字架を埋めつくせる菊白し 阿部みどり女 , 三秋 植物
末枯の水たゝへある瓶二つ 阿部みどり女
七夕の心に朝の竹かつぐ 阿部みどり女 七夕 , 初秋 生活
旅鞄小さく軽し秋の蝶 阿部みどり女
秋の蝶谷深ければ高うとぶ 阿部みどり女
秋七草あふれ咲くなり藤村庵 阿部みどり女
切株の荘門向き合ひ萩桔梗 阿部みどり女
御仏の炉辺に在はす桔梗花 阿部みどり女
落葉松の霧下りて来る萩の花 阿部みどり女
山の子が荷物持ち呉れ萩がくれ 阿部みどり女 , 初秋 植物
高原を去る日も萩の雨が降る 阿部みどり女
木犀の香に立ちよりて香になるゝ 阿部みどり女 木犀 , 晩秋 植物
蘆花の碑にたてば木の実のひゞき落つ 阿部みどり女
稲刈が少し倦きたる幼顔 阿部みどり女
松島の西日をさして渡り鳥 阿部みどり女 渡り鳥 , 三秋 動物
鉦叩打ちあやまりてはじめより 阿部みどり女 鉦叩 , 初秋 動物
昼畳七夕様の塵を掃く 阿部みどり女 七夕 , 初秋 生活
秋風の樹を空にしてベンチあり 阿部みどり女 秋風 , 三秋 天文
海面に雨粒置けり秋の潮 阿部みどり女
釣をする燈台下の秋の潮 阿部みどり女
外の灯が障子にさして旅の秋 阿部みどり女
碇泊の艦の灯にじむ霧の海 阿部みどり女 , 三秋 天文
秋航や光をもらす艦の胴 阿部みどり女
秋燕にはるかなる海光りけり 阿部みどり女
踏切ベル霧の奥より虫の如 阿部みどり女
小波の如くに雁の遠くなる 阿部みどり女 , 晩秋 動物
末枯れの多摩の流れは垣の上を 阿部みどり女
霧深く山を覆ひぬビル灯る 阿部みどり女 , 三秋 天文
貼りかへし障子に雨の昨日今日 阿部みどり女
家ひろし庭ひろし母と秋迎ふ 阿部みどり女
羽織りたる衿がたちをりやゝ寒し 阿部みどり女
誰彼の痩せてすこやか秋暑し 阿部みどり女
青空に小鳥飛ばされ初嵐 阿部みどり女 初嵐 , 初秋 天文
松虫や子等静まれば夜となる 阿部みどり女 松虫 , 初秋 動物
鉦叩風に消されてあと打たず 阿部みどり女 鉦叩 , 初秋 動物
ひつそりと起きて草取る秋の風 阿部みどり女 秋の風
神棚に仏壇に燈を月の宿 阿部みどり女 月の宿
牡鹿半島秋雲を着ていとかすか 阿部みどり女 秋雲

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