俳句一覧

俳句の一覧です。

Displaying 44301 - 44400 of 44855
俳句 作者 季語 季節 分類
君子蘭の鉢を抱へる力なし 阿部みどり女
杉の花粉黄粉のごとく卓上に 阿部みどり女
洋蘭と起き伏し七曜過ぎにけり 阿部みどり女
鴉去りいよいよ白き櫻かな 阿部みどり女
啓蟄のカーテン引けば常の夜 阿部みどり女 啓蟄 , 仲春 時候
啓蟄や皮膚敏感に嚏する 阿部みどり女 啓蟄 , 仲春 時候
春雨に陶榻の紺深めたり 阿部みどり女
牡丹の芽裾吹く影の時にあり 阿部みどり女
淡路女忌過ぎても初蝶訪れず 阿部みどり女
雨風に木の芽一刻も休まざる 阿部みどり女 木の芽 , 三春 植物
大鴉一樹に一羽彼岸墓地 阿部みどり女 彼岸 , 仲春 時候
鴨と家鴨争とけて春の川 阿部みどり女 春の川 , 三春 地理
手の影にあはてふためき春の蟻 阿部みどり女
土塊にかくれてしまひ春の蟲 阿部みどり女
我庭に初蝶とどめがたきかな 阿部みどり女 初蝶 , 仲春 動物
初蝶の日照り日曇り落ちつかず 阿部みどり女
夜露の蓬搗いて八十八夜かな 阿部みどり女
啓蟄の高々鳥の鳴き過ぎし 阿部みどり女 啓蟄 , 仲春 時候
はじめての外出まぶしき二月かな 阿部みどり女 二月 , 初春 時候
うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女
川上も川下もわかず暖かし 阿部みどり女
春めくといふ言の葉をくりかへし 阿部みどり女 春めく , 初春 時候
クロッカス松葉の如き葉に守られ 阿部みどり女
訪へば声なし金魚屋の遠くより 阿部みどり女
草を馬四角に積んで雲の峰 阿部みどり女 雲の峰 , 三夏 天文
板三枚渡しありまひまひ藻を廻る 阿部みどり女
葭切や病人のせし舟いづこ 阿部みどり女
園広し日盛りの池の大柄杓 阿部みどり女
坂に来てもどかしき車や四方若葉 阿部みどり女
尼他行あやめ日に萎え空池に 阿部みどり女
芝生より下りて菖蒲にひくゝ居る 阿部みどり女
菖蒲湯にうめる水白く落ちにけり 阿部みどり女
若葦や風におされて水の皺 阿部みどり女
風鈴や一座句作に静まれば 阿部みどり女 風鈴 , 三夏 生活
頑なに情けうすからず袷人 阿部みどり女
又も雨がもたらす暗さ菖蒲池 阿部みどり女
からかさにさはるからかさ苺摘む 阿部みどり女 , 初夏 植物
羅かけし屏風に透きて歌麿画 阿部みどり女
相背きて高く飛ぶ蝶夏よもぎ 阿部みどり女
日にかざす扇小さし舟遊び 阿部みどり女
川床に釣竿よりのとばつちり 阿部みどり女
灯の色や指遊ばせて卓のばら 阿部みどり女
葉桜にかな女が窓の開け放し 阿部みどり女 葉桜 , 初夏 植物
牡丹活けて昼一杯の用欠きぬ 阿部みどり女 牡丹 , 初夏 植物
梅雨鏡袖にぬぐひ見て客の前 阿部みどり女
青桐に寝不足よりの立ちぐらみ 阿部みどり女
金魚見るや雨やみがての傘廻しつ 阿部みどり女 金魚 , 三夏 動物
独り居れば昼餉ぬきもし百日紅 阿部みどり女 百日紅 , 仲夏 植物
肝腎な用忘れたり昼寝妻 阿部みどり女 昼寝 , 三夏 生活
避暑の宿一つの鍋に何もかも 阿部みどり女 避暑 , 晩夏 生活
寄り添へどとても濡れるよ夕立傘 阿部みどり女
夏園へ水仕すませて遅れ出る 阿部みどり女
耳鳴やホ句皆半ば暑さまけ 阿部みどり女
病む夫に鉢包まれて見舞薔薇 阿部みどり女
若竹に飯食うて居り時はづれ 阿部みどり女 若竹 , 仲夏 植物
風鈴に借浴衣して母の家 阿部みどり女 風鈴 , 三夏 生活
風鈴に或ひは触れて浴後人 阿部みどり女 風鈴 , 三夏 生活
昼寝子を其まゝにして簾かな 阿部みどり女
舟べりの手拭すぐ乾ぬ水馬 阿部みどり女
蝉鳴くや暑く掴めるポンプの柄 阿部みどり女 , 晩夏 動物
風鈴に鍋釜置きて二階窓 阿部みどり女 風鈴 , 三夏 生活
風鈴の垣根涼しく曲りけり 阿部みどり女 風鈴 , 三夏 生活
下駄のまゝ滝のながれを歩き見し 阿部みどり女 , 三夏 地理
川床や簾透く日にあとじさり 阿部みどり女
鹿呼べば川渡り来る新樹かな 阿部みどり女 新樹 , 初夏 植物
鮎の宿戸障子とばす風の吹く 阿部みどり女 , 三夏 動物
舞妓見てたしかに京や日傘 阿部みどり女 日傘 , 三夏 生活
団扇はさみて父の歩みの老いたりし 阿部みどり女 団扇 , 三夏 生活
風鈴をもらひしまゝに吊りしけり 阿部みどり女 風鈴 , 三夏 生活
櫛つけて清水にさつと薄油 阿部みどり女
今の劇思ひつゞけぬソーダ水 阿部みどり女
人居ねば枕を出しぬ夏桔梗 阿部みどり女
華かに女あはれや著莪の花 阿部みどり女 著莪の花
ばらに降る雨とぎれけり起きて見る 阿部みどり女
日盛りの読経すみし僧二人 阿部みどり女
借りてさす傘美しき新樹かな 阿部みどり女 新樹 , 初夏 植物
額の葉に昼を眠れる蛍かな 阿部みどり女 , 仲夏 動物
男の子一人女子一人や更衣 阿部みどり女 更衣 , 初夏 生活
窓の花に折々蝶や更衣 阿部みどり女 更衣 , 初夏 生活
化粧して恙な忘れぬ初袷 阿部みどり女 初袷
初袷訪ふべき誰彼思ひ見る 阿部みどり女 初袷
葉と花と別れて細し碇草 阿部みどり女
つき上げし日覆の下や鉢葵 阿部みどり女
水盤に一人きりなる昼餉かな 阿部みどり女
夏痩や少き髪の乱れがち 阿部みどり女 夏痩 , 三夏 生活
一様に風にゆられて金魚かな 阿部みどり女 金魚 , 三夏 動物
忙しさをたのしむ母や夏休 阿部みどり女
ひたすらにこの子たよりや夏休 阿部みどり女
雨やみて苺畑に姉妹 阿部みどり女 , 初夏 植物
ゆるやかに遠のく舟や行々子 阿部みどり女 行々子
両脇に男の子女の子やはたゝ神 阿部みどり女
夏蝶や花魁草にばかり来る 阿部みどり女
再びの夕立にあふ山路かな 阿部みどり女 夕立 , 三夏 天文
打水のしてある庭のむべの花 阿部みどり女
枇杷積んだ馬が通りぬ屋敷内 阿部みどり女 枇杷 , 仲夏 植物
矢車の竿つかへつゝ上りけり 阿部みどり女
昼寝ともつかず打ち伏す疲れかな 阿部みどり女
風吹いて牡丹の影の消ゆるなり 阿部みどり女 牡丹 , 初夏 植物
丈夫なる泣き声たてゝ初端午 阿部みどり女
のうぜんや海近ければ手狭でも 阿部みどり女

ページ