俳句一覧

俳句の一覧です。

Displaying 44801 - 44855 of 44855
俳句 作者 季語 季節 分類
桜落葉と一言仰ぎ農俳人 阿部みどり女
犬が寝て落葉の嵩のへりにけり 阿部みどり女 落葉 , 三冬 植物
落柿舎は折しも柿の落葉どき 阿部みどり女
落葉掃いてゐれば平時と変りなき 阿部みどり女
語らへば乳母車にも落葉降る 阿部みどり女 落葉 , 三冬 植物
寒雷を一つころがし海暁くる 阿部みどり女
松の葉のこぞりて光り寒きびし 阿部みどり女
北上の空へ必死の冬の蝶 阿部みどり女
更けゆく夜暖炉の奥に海鳴りす 阿部みどり女 暖炉
一人ゐて短日の音なかりけり 阿部みどり女 短日 , 三冬 時候
美しき木の葉を閉ぢし氷かな 阿部みどり女 , 晩冬 地理
赤々と朝日卒壽の神無月 阿部みどり女 神無月 , 初冬 時候
群鳴いて鴉過ぎゆく神無月 阿部みどり女 神無月 , 初冬 時候
立冬の川を彩る胡桃の黄 阿部みどり女 立冬 , 初冬 時候
綿蟲や夕べのごとき昼の空 阿部みどり女
虎落笛絨毯に曳く折鶴蘭 阿部みどり女 虎落笛 , 三冬 天文
首長く海鵜につづき冬の鳩 阿部みどり女
鳶鴉左右にわかれ冬の山 阿部みどり女 冬の山 , 三冬 地理
香煙なく落葉煙の墓苑かな 阿部みどり女
障子開け墓苑の空気満たしけり 阿部みどり女
冬の蜂落ちてはのぼる玻璃の影 阿部みどり女
悴かみてペン落しつつ稿つづけ 阿部みどり女
落葉厭ふひとに俳諧なかりけり 阿部みどり女
霜枯の中に紫紺の龍の玉 阿部みどり女
羽織脱ぎ耳たぶ染めて十二月 阿部みどり女
日を透す玻璃に人形師走影 阿部みどり女 師走 時候
茶の蕾千成鬼燈に似たるかな 阿部みどり女
為すことのすべてを終へて冬昇天 阿部みどり女
山眠り雑木ひとしく命ため 阿部みどり女
月か雪か知らずとつとつ更けにけり 阿部みどり女
子の名呼べば返るは寒の風の音 阿部みどり女
煖房や造花生花のわかちなく 阿部みどり女
訪ふ人を頼みの日々や雪ごもり 阿部みどり女
冬の日に釦をかがる卒壽かな 阿部みどり女 冬の日 , 初冬 時候
桃晃の豆に鬼ども逃げ失せし 阿部みどり女
棕櫚の葉の夕べはしづか豆を撒く 阿部みどり女
目つむれば五体ゆるみぬ立冬後 阿部みどり女
折鶴蘭鏡にうつり虎落笛 阿部みどり女 虎落笛 , 三冬 天文
枯菊に帚塵取休みをり 阿部みどり女 枯菊 , 三冬 植物
山繭のひつかかりゐる枯枝かな 阿部みどり女
日の光り雪とも見ゆる流れかな 阿部みどり女
長壽かつら一葉一葉に師走の日 阿部みどり女
松島に一夜を明かす冬の蝶 阿部みどり女
年惜しむ太陽うつるにはたづみ 阿部みどり女
耳も目もたしかに年の暮るるなり 阿部みどり女
返り咲く最も小さき犬ふぐり 阿部みどり女
食べ残す鳥の赤き實壺に插す 阿部みどり女
川凍てて枯木の影も凍てにけり 阿部みどり女
葉つき蜜柑卒壽過ぎたる掌に 阿部みどり女
まなうらに寒の障子の青みかな 阿部みどり女
氷柱雫下葉に受けし氷柱かな 阿部みどり女 氷柱 , 晩冬 地理
熊鷹の巣作りはじまる雪の山 阿部みどり女
小春日や眼底までも光りけり 阿部みどり女 小春日
わが声も忘るるほどに冬籠 阿部みどり女 冬籠 , 三冬 生活
九十の端を忘れ春を待つ 阿部みどり女 春を待つ

ページ