俳句一覧

俳句の一覧です。

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俳句 作者 季語 季節 分類 年
稽古矢のそれて飛たる辛夷哉 正岡子規 辛夷 春, 仲春 植物 1898
淋しさや木の子にまじる雁もどき 正岡子規 茸 秋, 晩秋 植物 1898
はい原の団扇を送るたより哉 正岡子規 団扇 夏, 三夏 生活 1898
本陣に幕張り廻す柳哉 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1898
楷子して凧取る屋根の童哉 正岡子規 凧 春, 三春 生活 1898
秋晴るゝ松の梢や鷺白し 正岡子規 秋晴 秋, 三秋 天文 1898
月を待つ闇たのもしき野の廣さ 正岡子規 立待月 秋, 仲秋 天文 1898
夜学して蚊にくはれけり試験前 正岡子規 蚊 夏, 三夏 動物 1898
羽織著る秋の夕のくさめ哉 正岡子規 秋の夕 1898
旅人の汗の玉散る清水哉 正岡子規 汗 夏, 三夏 生活 1898
有明や白けて残る梅の西 正岡子規 梅 春, 初春 植物 1898
首途の日に見初めたる燕哉 正岡子規 燕 春, 仲春 動物 1898
梅の実の落ちて乏しき老木哉 正岡子規 梅の実 1898
家に帰りて汗臭からぬ浴衣哉 正岡子規 浴衣 夏, 三夏 生活 1898
十年の病癒えけり更衣 正岡子規 更衣 夏, 初夏 生活 1898
萬歳は今も烏帽子そ都鳥 正岡子規 万歳 生活 1898
旅人ののみほして行く清水哉 正岡子規 清水 夏, 三夏 地理 1898
上臈の駕に逢ひけり春の山 正岡子規 春の山 春, 三春 地理 1898
燒栗のはねかけて行く先手哉 正岡子規 栗 秋, 晩秋 植物 1898
御菊見の物運ぶらし女官だち 正岡子規 菊 秋, 三秋 植物 1898
尼寺や尼がつくりし茄子畠 正岡子規 茄子 夏, 晩夏 植物 1898
京に来てひたと病みつきぬ花盛 正岡子規 1898
音もなし覗いて見ればけしが散る 正岡子規 芥子の花 1898
蜩や旅籠もすなる一軒家 正岡子規 蜩 秋, 初秋 動物 1898
鳩吹を叱る法師もなかりけり 正岡子規 鳩吹く 秋, 初秋 生活 1898
兼平の塚取り巻いて菜種咲く 正岡子規 菜の花 春, 晩春 植物 1898
鳥逃げて吹矢の落る柳哉 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1898
女生徒の遊ぶ処や花菫 正岡子規 菫 春, 三春 植物 1898
春の日の友訪ふ舟や江の東 正岡子規 1898
椅子を置くや薔薇に膝の触るゝ処 正岡子規 薔薇 夏, 初夏 植物 1898
人を送りて歸るはしけや雁の聲 正岡子規 雁が音 1898
めつらしや畑打つ女五年ぶり 正岡子規 畑打 春, 三春 生活 1898
筍の一本長し罌栗の畑 正岡子規 筍 夏, 初夏 植物 1898
積み上げし麦藁陰や里の恋 正岡子規 麦藁 夏, 初夏 生活 1898
朝顏の鉢移したるうがひ哉 正岡子規 朝顔 秋, 初秋 植物 1898
道はたの籾すり臼や蓼老いぬ 正岡子規 1898
朝顏や團十郎の名を憎む 正岡子規 朝顔 秋, 初秋 植物 1898
角力取の見て居る辻の角力哉 正岡子規 相撲 秋, 初秋 生活 1898
若葉陰袖に毛虫をはらひけり 正岡子規 若葉 夏, 初夏 植物 1898
犬を追ふ夜寒の門や按摩呼ぶ 正岡子規 夜寒 秋, 晩秋 時候 1898
芋阪の團子の起り尋ねけり 正岡子規 芋 秋, 三秋 植物 1898
薄月夜西瓜を盜む心あり 正岡子規 西瓜 秋, 初秋 植物 1898
田舎路の馬車馬痩せぬ草いきれ 正岡子規 夏痩 夏, 三夏 生活 1898
山吹や花散り尽す水の上 正岡子規 山吹 春, 晩春 植物 1898
短夜や汽〈車〉走り行く枕元 正岡子規 短夜 夏, 三夏 時候 1898
釣上し顔に鱸の雫かな 正岡子規 鱸 秋, 三秋 動物 1898
演習のあるべき村や稻の花 正岡子規 稲の花 秋, 初秋 植物 1898
古家の槍長刀や孕蜘 正岡子規 蜘蛛 夏, 三夏 動物 1898
榛の芽に毎日鳴くよ四十雀 正岡子規 木の芽 春, 三春 植物 1898
猿曳や若君抱きしお乳の人 正岡子規 猿曳 1898
蛇のから山の小路に横はる 正岡子規 蛇の衣 1898
青梅に檐の曇りや時鳥 正岡子規 青梅 夏, 仲夏 植物 1898
水無月の山吹の花にたとふべし 正岡子規 水無月 夏, 晩夏 時候 1898
遣羽子や我墨つける君が顔 正岡子規 1898
市に得し草花植る夜半哉 正岡子規 草の花 秋, 三秋 植物 1898
門の内に誰が投げこみし早苗哉 正岡子規 早苗 夏, 仲夏 植物 1898
螽焼く爺の話や嘘だらけ 正岡子規 蝗 秋, 初秋 動物 1898
初夜過る根岸の町や秋の聲 正岡子規 秋の声 秋, 三秋 天文 1898
鷄頭をもらふて植ぬ野分過 正岡子規 野分 秋, 仲秋 天文 1898
三寳に蓬莱の山靜なり 正岡子規 1898
舟過る水の光や星月夜 正岡子規 星月夜 秋, 三秋 天文 1898
若草に線香たてたる地蔵哉 正岡子規 若草 春, 晩春 植物 1898
五智如来蝙蝠飛で無住なり 正岡子規 蝙蝠 夏, 三夏 動物 1898
夏雲や辰巳にあるを阿波太郎 正岡子規 夏の雲 夏, 三夏 天文 1898
穂の黒き砂地の麦や汐曇 正岡子規 麦 夏, 初夏 植物 1898
月明り馬追鳴くや西の窓 正岡子規 馬追 秋, 初秋 動物 1898
朝顔の苗に水やる真昼哉 正岡子規 1898
蘭の如き君子桂の如き儒者 正岡子規 蘭 秋, 仲秋 植物 1898
柑子咲く酒屋の門や繩簾 正岡子規 柑子 秋, 晩秋 植物 1898
渋紙や新茶干したる椽の先 正岡子規 新茶 夏, 初夏 生活 1898
駕かきのすき腹に飲む新酒哉 正岡子規 新酒 秋, 晩秋 生活 1898
仏壇に桃活けてある三日哉 正岡子規 桃の花 春, 晩春 植物 1898
葡萄酒の蜂の広告や一頁 正岡子規 蜂 春, 三春 動物 1898
日三竿あるじが寐たる秋の蚊帳 正岡子規 秋の蚊帳 秋, 初秋 生活 1898
山寺や松ばかりなる庭の月 正岡子規 月 秋, 三秋 天文 1898
彳むや森深く夜氣肌に入む 正岡子規 身に入む 秋, 三秋 時候 1898
団栗の花掃き寄せる戸口哉 正岡子規 1898
雷をさそふ昼寝の鼾哉 正岡子規 昼寝 夏, 三夏 生活 1898
大門の柳散りけり掃きにけり 正岡子規 柳散る 秋, 仲秋 植物 1898
掃溜に捨てずもかなの團扇哉 正岡子規 1898
末枯の中に花咲く薊哉 正岡子規 末枯 秋, 晩秋 植物 1898
汽車の窓に首出す人や瀬田の秋 正岡子規 秋 秋, 三秋 時候 1898
合點ぢや萩のうねりの其事か 正岡子規 萩 秋, 初秋 植物 1898
春の夜の五條東す車かな 正岡子規 春の夜 春, 三春 時候 1898
遡る花の小川のボートかな 正岡子規 花 春, 晩春 植物 1898
朧夜や誰を咎むる犬の声 正岡子規 朧夜 1898
人寐ねて秋の初風吹出しぬ 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1898
葉隱れの月の光や粉碎す 正岡子規 月 秋, 三秋 天文 1898
屋根に置く露の光や根岸町 正岡子規 露 秋, 三秋 天文 1898
春風の文殻吹くや留守の宿 正岡子規 春風 1898
霜よけの垣の北側残る雪 正岡子規 残雪 春, 仲春 地理 1898
巻葉とけて庭に塞がる芭蕉哉 正岡子規 芭蕉の巻葉 1898
稽古矢の高くそれたる辛夷哉 正岡子規 辛夷 春, 仲春 植物 1898
茸盡きて蓮根殘る哀れ也 正岡子規 茸 秋, 晩秋 植物 1898
萩の月きりきりすやがて鳴出ぬ 正岡子規 蟋蟀 秋, 三秋 動物 1898
ひとり酔ふて物謡ひ出す団扇哉 正岡子規 団扇 夏, 三夏 生活 1898
東門の外に舎栄す柳哉 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1898
狭き庭に一枚凧の上りけり 正岡子規 凧 春, 三春 生活 1898
月待つや去年をとゝしの月を話す 正岡子規 立待月 秋, 仲秋 天文 1898
書を読むや蚊にさゝれたる足の裏 正岡子規 蚊 夏, 三夏 動物 1898

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