鐘霞む

鐘が霞んで見えるというのではない。春ののどかさが梵鐘の音を霞ませるということで、はるか遠くからかすかな鐘の音が聞こえてくる様をいう。日中の春風駘蕩を思いたい。

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季語鐘霞むの俳句

俳句 作者 季節 分類 和暦 西暦
鬚剃ルヤ上野ノ鐘ノ霞ム日ニ 正岡子規 明治35 1902
帆の向のかはるや須磨の鐘霞む 正岡子規 明治26 1893