権現舞

秋田県や岩手県で正月に舞われる獅子舞。漆で黒く塗られた獅子頭を使い、太鼓や鉦、笛に合わせて舞いながら、家々をまわり、獅子頭の歯を打合せてならす「歯打ち」をしたり人々を噛んだりすることで厄を払い、火伏せのまじないを行った。東北の山伏修験者が行っていた祈祷の名残だという。秋田県や岩手県では、この獅子を一年の幸せを約束する権現様の御神体とあがめて「権現様」と呼ぶことから、このように呼ばれる。

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