毘沙門の使

一月三日(あるいは二十四日)に東京芝愛宕神社で行われた神事。毘沙門の使いが麻裃を着て、昆布でつくった兜に羊歯を前立に、昆布の鎧をつけて七尺の太刀を佩き、擂木を腰に差し、大杓子を右手に従者とともに現れる。僧たちが居並び強飯を食べている中に出て、大杓子で三度俎を叩き、強飯の口上を述べたという。女坂の上にある愛宕やという水茶屋の主が使いの役をつとめた。

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