芒散る

黄金色を帯びてつやつやしていた芒の穂も、晩秋、しだいに色あせて白色に近くなり、少しの風でも簡単に散るようになる。芒の豊かだった花穂が、風に飛ばされ侘しくなるにしたがって、野原は晩秋から冬へその趣をかえてゆく。

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