富士行者白衣に雲の匂ひあり 一人と帳面につく寒かな 故郷の柏原を出てきたものの、あいつはこの寒い冬に、のこのこと出稼ぎにいく、まるで椋鳥だなどと人が陰口をたたく。寒さがますます身にしみる。 作者: 小林一茶季節: 冬季語: 寒和暦: 文政2西暦: 1819出典: 八番日記