俳句一覧

俳句の一覧です。

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俳句 作者 季語 季節 分類 年
棉の花＊へ曲る小道哉 正岡子規 棉の花 夏, 晩夏 植物 1896
引き裂いた雲のあとなり秋の風 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1896
よせ席の鮓古くさき匂ひ哉 正岡子規 鮓 夏, 三夏 生活 1896
川上は東と見えて天の川 正岡子規 天の川 秋, 初秋 天文 1896
抜道は川となりけり五月雨 正岡子規 五月雨 夏, 仲夏 天文 1896
痢病ありて會議催す柿の村 正岡子規 柿 秋, 晩秋 植物 1896
茶屋に菊あり遠足會の人休む 正岡子規 菊 秋, 三秋 植物 1896
落馬した人あはれむや花木槿 正岡子規 木槿 秋, 初秋 植物 1896
窓の内に切籠をともす嵐かな 正岡子規 1896
乗懸や花栗匂ふ山の道 正岡子規 栗の花 夏, 仲夏 植物 1896
鉄砲の音に消えたる火串哉 正岡子規 火串 1896
秋の暮尾上の上を鴉鳴く 正岡子規 秋の暮 秋, 三秋 時候 1896
道ばたや漁村の娘蓬摘む 正岡子規 蓬 春, 三春 植物 1896
秋の海渺々として入日哉 正岡子規 秋の海 秋, 三秋 地理 1896
東京や菖蒲掛けたる家古し 正岡子規 菖蒲 夏, 仲夏 植物 1896
霊聖女来らず杏腐り落つ 正岡子規 杏 1896
唐人を吠ゆる犬あり桃の花 正岡子規 桃の花 春, 晩春 植物 1896
狩り暮れてむかばき光る露の玉 正岡子規 露 秋, 三秋 天文 1896
木に倚れば枝葉まばらに星月夜 正岡子規 星月夜 秋, 三秋 天文 1896
須磨の浦に波打つ春のなごり哉 正岡子規 春 春, 三春 時候 1896
灯ともすや春の夕の古館 正岡子規 春の夕 春, 三春 時候 1896
砧うつうつ月天心に上りけり 正岡子規 砧 秋, 三秋 生活 1896
執念や鎌切踏めば腹の蟲 正岡子規 蟷螂 秋, 三秋 動物 1896
夕日うつる草の實赤し藪の奥 正岡子規 草の実 秋, 三秋 植物 1896
君が代や黄金腐りて苔の花 正岡子規 苔の花 夏, 仲夏 植物 1896
涼しさうな羅漢熱さうな羅漢哉 正岡子規 涼し 夏, 三夏 時候 1896
武蔵野にかすまぬものもなかりけり 正岡子規 霞 春, 三春 天文 1896
青芒たゞ夏草のたぐひかな 正岡子規 青薄 1896
夏木立入りにし人の跡もなし 正岡子規 夏木立 夏, 三夏 植物 1896
萍の流れ行きけり朝の内 正岡子規 萍 夏, 三夏 植物 1896
昼中や蝉の集まる大榎 正岡子規 蝉 夏, 晩夏 動物 1896
砂川や小鮎ちろつく日の光 正岡子規 小鮎 1896
枕にす俳句分類の秋の集 正岡子規 秋 秋, 三秋 時候 1896
この野分さらにやむべくもなかりけり 正岡子規 野分 秋, 仲秋 天文 1896
物もなしわれに秋さへなかりけり 正岡子規 秋 秋, 三秋 時候 1896
野の錦山の錦は繪の錦 正岡子規 野山の錦 秋, 晩秋 地理 1896
旅籠屋や霧晴て窓に不二近し 正岡子規 霧 秋, 三秋 天文 1896
更に一杯の新酒を盡せ路遠し 正岡子規 新酒 秋, 晩秋 生活 1896
鷄頭の夕影長き畠かな 正岡子規 鶏頭 秋, 三秋 植物 1896
五月川心細さの一夜かな 正岡子規 五月川 夏, 仲夏 地理 1896
烈公の冠正し梅の花 正岡子規 梅 春, 初春 植物 1896
逢阪や人絶えて蛍低く飛ぶ 正岡子規 蛍 夏, 仲夏 動物 1896
鉄砲の谺や山の笑ひ声 正岡子規 1896
春風や眼も鼻もなき石仏 正岡子規 春風 1896
嘯けば月あらはるゝ山の上 正岡子規 月の出 1896
柳あり舟待つ牛の二三匹 正岡子規 柳 春, 晩春 植物 1896
月白や四五本竝ぶ岡の松 正岡子規 月白 1896
凧揚げて天狗をたのむ童かな 正岡子規 凧 春, 三春 生活 1896
さるかけは枯木に似たる若葉哉 正岡子規 若葉 夏, 初夏 植物 1896
永き日を蝦夷の草原田ともならず 正岡子規 日永 春, 三春 時候 1896
入口に風船飛ばす桜かな 正岡子規 桜 春, 晩春 植物 1896
誰やらが睨んでござる秋の風 正岡子規 秋風 秋, 三秋 天文 1896
湧きあがる貧乏村の蚊遣哉 正岡子規 蚊遣 1896
面白いかな花の雨雨の月 正岡子規 花の雨 春, 晩春 天文 1896
石門や内をのぞけば芍薬花 正岡子規 芍薬 夏, 初夏 植物 1896
朝顔の一輪咲きし熱さかな 正岡子規 暑 1896
朝寒や地を離れたる駒の足 正岡子規 朝寒 秋, 晩秋 時候 1896
汽車の音鶯逃げてしまひけり 正岡子規 鶯 春, 三春 動物 1896
御湯殿に菖蒲投げこむ雑仕哉 正岡子規 菖蒲湯 夏, 仲夏 生活 1896
花葵隣の嫁の洗濯す 正岡子規 花葵 1896
蟲籠やこちらで鳴けばあちらでも 正岡子規 虫の声 1896
我庭のげんげん肥えて色薄し 正岡子規 れんげ 1896
恋猫の別れを惜む戸口かな 正岡子規 猫の恋 春, 初春 動物 1896
かきつばた剪らんと人の泥の中 正岡子規 杜若 夏, 仲夏 植物 1896
稲刈りて地藏に化ける狸かな 正岡子規 稲刈 秋, 晩秋 生活 1896
住吉は松の中なり青嵐 正岡子規 青嵐 夏, 三夏 天文 1896
夕露や大砲冷えてきりきりす 正岡子規 蟋蟀 秋, 三秋 動物 1896
蟷螂落ち蜈蚣這ひ上る縁の上 正岡子規 蟷螂 秋, 三秋 動物 1896
絲つけてふりまはさるゝ蜻蛉哉 正岡子規 蜻蛉 秋, 三秋 動物 1896
きぬきぬを朝顏の花に見られけり 正岡子規 朝顔 秋, 初秋 植物 1896
春の夜を尺八吹いて通りけり 正岡子規 春の夜 春, 三春 時候 1896
足ふるふ胎内くゞり蔦赤し 正岡子規 蔦 秋, 三秋 植物 1896
秋晴れて敷浪雲の平なり 正岡子規 秋晴 秋, 三秋 天文 1896
涼しさや駕を出づれば滝の茶屋 正岡子規 涼し 夏, 三夏 時候 1896
松風や吾を涼ませて琴に落つ 正岡子規 納涼 夏, 晩夏 生活 1896
浴堂の外に鹿鳴く興福寺 正岡子規 鹿 秋, 三秋 動物 1896
朧夜や悪い宿屋を立ち出づる 正岡子規 朧夜 1896
大寺のともし少き夜寒哉 正岡子規 夜寒 秋, 晩秋 時候 1896
うら若き夫婦二人の田植哉 正岡子規 田植 夏, 仲夏 生活 1896
秋立つや隣にはまだ赤き花 正岡子規 立秋 秋, 初秋 時候 1896
草むらに落つる野分の鴉哉 正岡子規 野分 秋, 仲秋 天文 1896
中の川潺湲として御代の春 正岡子規 1896
霧晴れて檐のしのぶの雫かな 正岡子規 1896
木のまたに朝日出でけり五月晴 正岡子規 五月晴 夏, 仲夏 天文 1896
行く春を山青く水緑なり 正岡子規 行く春 春, 晩春 時候 1896
引網や渚の月に雑魚分つ 正岡子規 月 秋, 三秋 天文 1896
金谷より島田へ通ふ燕哉 正岡子規 燕 春, 仲春 動物 1896
秋の山眼下町見えて人馬行く 正岡子規 秋の山 秋, 三秋 地理 1896
雷の十歩に落つる夏野哉 正岡子規 夏野 夏, 三夏 地理 1896
誰やらの忍びよつたる蚊帳かな 正岡子規 蚊帳 夏, 三夏 生活 1896
つれづれやわれ寝て居れば春の雨 正岡子規 春の雨 春, 三春 天文 1896
絹団扇端居し居れば蛍飛ぶ 正岡子規 団扇 夏, 三夏 生活 1896
やぶ入の興さましたる地震かな 正岡子規 藪入 生活 1896
昼中の雲影移る牡丹哉 正岡子規 牡丹 夏, 初夏 植物 1896
椎の木に並びて柿の若葉哉 正岡子規 若葉 夏, 初夏 植物 1896
五月雨の合羽つゝぱる刀かな 正岡子規 五月雨 夏, 仲夏 天文 1896
桜折る女の綱や雨の中 正岡子規 桜 春, 晩春 植物 1896
犬の塚狗子草など生えぬべし 正岡子規 狗尾草 秋, 三秋 植物 1896
栗飯の給仕して居る娘哉 正岡子規 栗 秋, 晩秋 植物 1896
六十のそれも早少女とこそ申せ 正岡子規 早乙女 夏, 仲夏 生活 1896

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